一般社団法人青森県工業会
会長　 東　康夫

平成9年5月に設立して以降、社団法人青森県工業会は、県経済発展に寄与することを目的に、これまで会員企業の技術力の向上、産学官金連携の推進、次世代を担う人材の育成などの分野において着実な成果を上げてまいりました。

このたび、平成20年12月1日から施行になりました新公益法人制度に基づき、青森県に一般社団法人への移行認可申請を行い、平成22年11月認可を受け、登記事務を滞りなく完了いたしました。

これもひとえに、青森県並びに関係団体のご支援、ご協力の賜物であり、改めて感謝申し上げます。

さて、日本のものづくり産業、特に中小企業は、これまで優秀な技術力に支えられ、高度成長を遂げてきましたが、中国・韓国をはじめ、アジアの新興国が急成長を続け、設計・生産などのビジネス拠点がそこに集中しつつあり、日本のものづくり産業は、いま大きな転換期にあると言えます。

つまり、新興国の成長に比例して、日本におけるものづくり産業の設計・生産能力が低下していくことを意味します。

このことから、これからの日本のものづくり産業が生き残り、成長産業となるためには、企業自らが持つ経営資源を見直し、それを活用して価値を創造していく、新しい経営戦略に舵を切ることが不可欠です。

このような厳しい時代背景を踏まえ、社団法人青森県工業会は、既に、平成21年度を初年度とする中期5カ年計画を策定し、「環境にやさしく、安全・安心を提供する企業集団として、県内企業を応援し、元気にします」を活動理念に定め、特に、「人材育成」を最重要課題と位置づけ活動してまいりました。

この中期計画の調査では、人材育成、特に基幹従業員教育として、「生産工程を合理化する知識・技能」、「人事労務・営業など複数の基本的技能」、「品質管理や検査等の知識・技能」の必要性を挙げています。

そのため、新法人となった一般社団法人青森県工業会は、これまでの社団法人青森県工業会の活動理念を引き継ぎ、更なる会員同士の連携の拡大・深化を図り、「皆で考え、行動する工業会」を合言葉に、時代の変化に即応した事業活動を積極的に行いたいと考えておりますので、今後とも関係各位のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

東北化学薬品（株）取締役会長

1. 工業の支援に関する事業
2. 工業の事業に関する情報収集と活用に関する事業
3. 会員企業間のネットワーク化の推進に関する事業
4. 工業の発展に向けたビジョンの策定に関する事業
5. 工業のための要望等に関する事業
6. 会員企業の県外・県内地域間交流の促進に関する事業
7. 人材育成等のセミナー・研究会の開催に関する事業
8. その他この法人の目的を達成するために必要な事業